【言葉遣いのマナー】お礼をする際「〜してくださる」と「〜していただく」の違い

【言葉遣いのマナー】お礼をする際「〜してくださる」と「〜していただく」の違い


ご訪問ありがとうございます。
マナー講師の小代田 萌花(こよだ もえか)と申します。

数多くある敬語表現の中に「〜してくださり」「〜していただき」の2種類があります。

これらはの違いは何なのか、また「くださり」と「いただき」でより適切な使い方はあるのか、迷われる方が多くいらっしゃるようです。
今回は「くださる」と「いただく」についてお伝えいたします^^

基本語(タメ語)に戻すと…

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くださる=くれる

「くださる」は「くれる」の尊敬語
※尊敬語:相手を敬う言い方

相手の意思で行動してくれたときは「くれる」がふさわしい表現

例)持ってくれる

いただく=もらう

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「いただく」は「もらう」の謙譲語
※謙譲語:自分を下げることで相手を立てた言い方

依頼したことに対して行動してくれた場合は「もらう」がふさわしい表現

例)持ってもらう

視点の違い

“する”人に視点をおいたとき

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「上司が誕生日プレゼントをくださった」

※タメ語:上司が誕生日プレゼントをくれた

→上司の行為を敬っている

「弊社へお越しくださり、ありがとうございます」

※タメ語:弊社へ来てくれて、ありがとう

→来てくれた行為=来訪者を直接敬っている

“される”人に視点をおいたとき

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「上司から誕生日プレゼントをいただいた」

※タメ語:上司から誕生日プレゼントをもらった

→自分が“もらった”という行為を下げて相手を立てている

「弊社へお越しいただき、ありがとうございます」

※タメ語:弊社へ来てもらって、ありがとう

→自分が“来てもらった”という行為を下げた表現にすることで、間接的に来訪者を敬っている

「疑問形」や「命令形」にして比較

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「この問題についてお考えいただく」

「この問題について考えくださる」

「いただく」は依頼、「くださる」は感謝の気持ちが感じられます。

命令形にしてみると

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「この問題についてお考えいただきたい」

「この問題についてお考えください」

「いただきたい」は強制的な印象、「ください」はこちらの依頼が含まれます。

「いただく」にはこちらの思いが強く込めらていることがわかります。

疑問形=依頼の文章の場合

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「5分ほどお待ちくださいますか」

「5分ほどお待ちいただけますか」

こちらからお願いをしているので「いただく」がよりふさわしいです。


なぜなら「くださる」は相手の気持ちを受けるからです。

「待たせてください」と意思表示があった場合には「お待ちくださる」と表現するのが良いと言えます。

タメ語にするとわかりやすいです。

「5分ほど持ってくれますか」

「5分ほど待ってもらえますか」

「くれますか」という表現は相手の意思を尊重する気持ちが感じられますが、「もらえますか」となると強引な印象です。

「いただく」「くださる」それぞれの要素

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A. 待っていただく(依頼)

A. 待ってくださる(尊敬・感謝)

B. お待ちいただく(依頼)

B. お待ちくださる(尊敬・感謝)

C. お菓子をいただく(もらうの謙譲表現)

C. お菓子をくださる(くれるの尊敬表現)

まとめ

依頼のときは…

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「すみませんが、そこの本を取っていただけませんか」
「すみませんが、そこの本を取ってくださいませんか」などのように感謝や尊敬の気持ちをこめて依頼する場合には、厳密な使いわけは必要ないといえます。

「こちらが無理にお願いする場合」「相手がぜひしたいと意思表示してくださった場合」に限り、意味が変わってしまうので、使いわけることが大切です。

その場でぱっと表現しなければならない会話の中では、現在ではこの2つの表現はほぼ同じ意味を持っていると言えるでしょう。

感謝のときは…

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「〜していただきありがとうございました」には「してもらった側」の感謝の念を強く感じるのに対して「〜してくださりありがとうございました」の方には「してくれた側」への敬意が強く感じられるとされています。

従って、「感謝の念を強く表したい」なら「ご指導いただきありがとうございました」
「相手への敬意を強く表したい」なら「ご指導くださりありがとうございました」と表現すると良いです。

書面で表現する場合は、このような点に注意しつつ、使う場面によって、より自然にしっくりくる語を選り分けると良いですね。

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この記事のライター

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小代田萌花(こよだ もえか)と申します。
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