【日本文化】お寿司は手とお箸、どちらが正解?〜日本食を味わう作法〜

【日本文化】お寿司は手とお箸、どちらが正解?〜日本食を味わう作法〜


ご訪問ありがとうございます。
マナー講師の小代田萌花(こよだもえか)と申します。

ふだん無意識に食べている食事でも、正式な食事の場になると

「これはどうやって食べるのだろうか」

「この作法であっているのだろうか」

などと、戸惑ってしまうものです。
テーブルマナーと聞くと、堅苦しく考えてしまいます。

しかし実際は、食事をともにする方々と心地よい時間を過ごすための「思いやり」です。

今回はユネスコ無形文化遺産に登録された「和食」についてお伝えいたします。

和食店へ行く前に…

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服装で気をつけたいこと

お座敷での裸足は失礼とされています。
靴を脱ぐことが多いです。
夏場など、サンダルで行く際はストッキングや靴下をお持ちになると良いです。

また、香りの強い香水も避けましょう。
日本料理は味だけでなく、香りも楽しむ要素があります。
食事の邪魔にならないよう、香水は控えましょう。

他にも、ゴージャスなアクセサリー
日本料理の場合、繊細な陶器で食事が提供されます。
大判な指輪などは、塗りものを傷つけてしまう恐れがあります。
なるべくさりげないものをつけるか、気になる場合は外しておくと良いですね。

入室時の作法

座敷におしりを向けるのはマナー違反。
正面を向いて靴を脱ぎ、座敷に背を向けないよう体を斜めにして靴を揃えます。
また、畳のヘリや敷居は踏まないように歩きましょう。

座布団の座り方

足で座布団を座るのはNG
軽く握ったこぶしを座布団について、腕を軸にして、膝を滑らせて座ります。

正座をする際に親指を重ねるとしびれにくくなります。
足を崩すタイミングは目上の方が崩してから。
お声がけされる前に足がしびれてしまった時は
「足がしびれてしまったので、お先に崩しても良いですか」と一言断れば問題ないでしょう。

寿司の作法

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平安時代、すしは「なれずし」と呼ばれ、甘酢で味付けした米飯に開いた生魚を載せて一晩寝かせたものでした。
冷凍技術のなかった時代、人々は保存食として食べていたようです。

にぎり寿司として食べるようになったのは、江戸時代末期。
当時、江戸中で屋台が大流行。
その屋台から「にぎり寿司」が登場しました。
にぎり寿司は、江戸の前(東京湾)でとれる魚介・海苔を使うことから「江戸前寿司」と呼ばれるようになりました。
この当時のにぎり寿司はテニスボール位の大きさであったと言われています。
その後、1923年の関東大震災に被災した東京の寿司職人達が故郷に帰り、日本全国ににぎり寿司が広まっていきました。

すしを表すのに、「鮨」・「鮓」・「寿司」というように様々な漢字が用いられますが、これらはどれも当て字と言われています。

「鮨」:魚が旨いという意味。
「鮓」:「乍」という字が“モノを薄くはぐ”の意味をもち、“魚を薄くはぐ”という意味。

現在一般的に使用されている「寿司」という漢字は、
「寿(ことぶき)を司(つかさど)る」から、縁起がいいもの・祝いの席で食べるものという意味をもっています。

手か箸か

手で食べるのは、立ち食いのときの作法。
座ったら橋で食べます。

出たらすぐに食べる

職人の方はネタの鮮度、ごはんの温度管理にこだわっています。
一番美味しいとき=出たらすぐ頂きましょう。

しょうゆをつける

ネタ側にほんの少し、つけます。
ごはんにつけてしまうとくずれてしまうからです。
いくらやウニなどの軍艦は、海苔にしょうゆをつけます。
くずれやすいので、紅ショウガにしょうゆをつけてネタに塗っても構いません。
その紅ショウガは食べて平気です。

天ぷらの作法

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天ぷらは今から約400年前、鉄砲の伝来とともにポルトガルから伝わりました。
当時の日本で、油は灯火用の貴重なもの。
調理に大量の油を使用する天ぷらは高級品として扱われていました。

江戸時代になると、油の生産が増えたことにより庶民の大衆料理として普及。
はじめは立ち食い屋台で、おかずと言うよりは間食のような感覚で食べられていたようです。
天ぷら料理の専門店や料亭が出現しはじめたのは明治以降のこと。

また、天ぷらにも関東風と関西風があります。
関東風は、卵を入れた衣を胡麻油で揚げたもので、こんがりキツネ色に仕上がるのが特徴です。
一方、関西風は、卵を入れない衣をサラダ油で揚げたもので、白いのが特徴です。

もともと、関東地方では東京湾でとれた新鮮な魚を天ぷらに。
関西地方(特に京都)では新鮮な魚が入手しにくかったので野菜や山菜を天ぷらにして食べていました。
そのため、関東では魚の臭みをとるために胡麻油で揚げるようになったそうです。
一方、関西では、野菜の味を生かすため、天つゆではなく食塩をつけて食べるようになったと言われています。

油の消化にはお酒

油は水には溶けませんが、アルコールには溶けます。
消化を考えてお酒を合わせると良いです。
飲めない方は番茶がオススメ。

食べる順番

特に決まりはありません。
淡白なものから味の濃いネタにいくとしっかり味わえます。

味付け

天ぷらに直接レモンをかけると天ぷらが早くしなってしまいます。
天つゆに絞ると良いです。
塩は手でパラパラかけると量を調節できます。

うな重の作法

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ご飯に蒲焼を乗せる食べ方を創案したのは、大久保今助と言われています。
うなぎ屋ではなく、江戸堺町(現在の日本橋人形町)の芝居小屋の金主だった人です。

今助は大のうなぎ好きで、芝居のかかっている間は取り寄せて食べていましたが、食事の時間が延びて、蒲焼が冷めてしまうことがありました。
そこで、小屋の者に熱いご飯を入れた器を持たせ、その間に蒲焼を乗せたのが始まり。

後にはこの方法を真似る者まで現われ、ついには今助が蒲焼を買いにやらせていた「大野屋」という、同じく今の日本橋人形町のうなぎ屋が、「うなぎめし」として売り出しました。
これが評判を呼び、たちまち江戸中のうなぎ屋で「うなぎめし」を売り出すようになったと言われています。

お重の持ち方

左下から右に向かって食べます。
下半分食べ終えたら、くるっと180度回転させ、うなぎやごはんを手前側にします。
そしてまた、左下から右に向かって食べます。

重箱は持つ?持たない?

持ち上げて構いません。
ただし、口をつけてかき込むのはNG。
机上に置いたままでもマナー違反ではありませんが、「犬食い」という極端な前屈姿勢がマナー違反なので気をつけましょう。

日本らしさを味わう

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お寿司、天ぷら、うなぎなど、スーパーで購入できる時代。
しかし時には、老舗で日本の伝統を感じながら味わうのはいかがですか?
無形文化遺産に登録した「日本食」
長い歴史ある日本で今も残っているということは、それだけ人々の心に寄り添ってきた食べ物なのではないでしょうか。
仕事や時間に追われて一息つく暇もないときだからこそ、より深く感じられるものです。

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この記事のライター

お読みくださりありがとうございます♪
小代田萌花(こよだ もえか)と申します。
愛ベースのマナーで笑顔の連鎖を作ります♡