意外と知らない著作権!

意外と知らない著作権!

小学校などで一度は勉強する著作権ですが、果たして実際はどんな権利なのでしょう? 権利を主張するには?権利を侵害すると課せられる罰則は?など細かく詳しく解説して行きます。


たまに耳にするこの著作権。
なんとなく意味はわかっているつもりだけど、本当はどんな意味なのかよくわかっていないという方も多いのではないでしょうか。
今回は、油断してると気づかぬうちに侵害しているかもしれない著作権についてご説明していきます。

著作権とは

Wikipedeaによると
(ちょさくけん、英語: copyright、コピーライト)は、明確な形を持たない無体財産権(無形固定産)である。 主な無体財産権は、書物、言語、音楽、絵画、建築、図形、映画、コンピュータプログラムなどである。また、特性が類似する特許権や商標権も含めて、知的財産権と呼称する場合もある。
著作者は、著作者人格権を持ち、同時に、財産権である著作権を持つ。日本の著作権法は、著作物によって生じる著作者の財産権の範囲を定めている。(著作権法第17条第1項)。

何かを作った時にその人はその作品の著作者となります。
著作者は著作者としての人格権とその作品を財産とする財産権を持ちます。

①著作権がある意味

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私たちは生活の中で小説を読んだり、音楽を聴いたり、時には美術館などで美術作品を見たり、テレビアニメを見たりします。
これらの作品は、それを作った人がそれぞれ自分の考えや気持ちを作品として表現したものです。そして、この表現されたものを「著作物」と言います。また、この著作物を創作した人を「著作者」と言います。そして、法律によって著作者に与えられる権利全般を「著作権」と言います。
著作権制度は、このような著作物を生み出す著作者の努力や苦労に報いることによって、日本の文化全体が発展できるように、著作物の正しい利用を促し、著作権を保護することを目的としています。

著作者は、著作権制度によって著作物を利用したいと考えている人から使用料を得ることができます。
著作者はその報酬をもとにして、また新しい著作物を生み出します。

著作権制度を守る著作権法

著作権に関係するルールは「著作権法」という法律で定められています。
著作権が発生する著作物とは何か、著作権にはどのような種類があって、どのように権利が保護されるのかなどを判断する基準として「著作権法」があります。

著作権マーク

著作権を主張するために、つけた方がいいマークがあります。

©️マーク

©マークは、これが付いている物が著作物であり著作権法による保護を受けるものであることを示しています。
世界中のほとんどの国で著作権については無方式主義(特許や商標のように登録を受けなくても権利として保護されること)を採用していますので、この©マークも必須ではありません。
それではなぜこのようなマークが存在するのかというと、かつてアメリカでは著作権についても方式主義(きちんと登録を受けないと権利保護されない)が取られていたので、登録を受けた著作物であることを示すために©マークが付されていたのです。
今ある©マークはその名残というわけになります。
必須ではないとは言え、著作権の保護を受ける著作物であることを周囲にきちんとアピールすることで、著作権侵害の行為を一定程度抑える効果が期待できるため、やはり©マークを著作物にきちんと付けた方がいいです。

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②著作物にはどんなものがあるの?

著作権法によると、著作物とは「思想または感情を創作的に表現したものであって、文芸、学術、美術または音楽の範囲に属するもの」であるとされています。
分かりやすく説明すると、「自分の考えや気持ちを他人の作品の真似でなく自分で工夫して、言葉や文字、形や色、音楽(作詞・作曲)という形で表現したもの」ということができます。著作権には上手い下手や、公に触れているなどは全く関係なく、この定義にあてはまるものはすべて著作物ということになります。


❶小説、脚本、論文、講演そのほかの言語の著作物

言葉によって表現された著作物のこと。
学校で書くような作文やレポート、社会人が参加する講演やセミナーなども著作物になります。

❷音楽の著作物

言葉によって表現された著作物のこと。
学校で書くような作文やレポート、社会人が参加する講演やセミナーなども著作物になります。

❸舞踊または無言劇の著作物

身振りや動作によって表現される著作物のことで、日本舞踊、バレエ、ダンスなどの振り付けも著作物になります。

❹絵画、版画、彫刻そのほかの著作物

形や色で表現される著作物のことで、マンガ、絵画、舞台装置なども含まれます。

❺建築の著作物

一般の建物ではなく、宮殿や教会のような建築芸術といわれるような建築物も著作物に入ります。

❻地図または学術的な図面、図表、模型そのほかの図形の著作物

図形や図表によって表現された著作物のことで、設計図や地球儀なども含まれます。

❼写真の著作物

人や風景などを撮影した写真のことです。
人が絡んでくると、肖像権という権利も出てきたりします。

❽映画の著作物

映画のフィルムやCD、DVDに記録されている劇場用映画・アニメなどの動画も著作物です。
ゲームソフトなども含まれます。

❾プログラムの著作物

コンピュータのプログラムも著作物に入ります。



❶〜❾までの著作物のほかに、次のような著作物もあります。


二次的著作物

二次的著作物とは、❶〜❾までの著作物を「もと」にして創作された著作物のことを言います。
こうしてできた著作物も「もと」になった著作物(原著作物といいます)とは別として保護されます。
例えば、外国の小説を日本語に翻訳したものや小説や漫画を映画化したもの、楽曲を編曲したものなどが二次的著作物になります。
二次的著作物を作る場合は、原著作物の著作者の許可をもらわなければなりません。
また、二次的著作物を利用する場合は、たとえば外国の小説の翻訳を出版しようとするときには、二次的著作物の著作者である翻訳者の許可のほか、原著作物の著作者の許可ももらわなければなりません。

編集著作物、データベースの著作物

たとえば、百科事典のように、数多くの項目についての解説が載っている場合、それぞれの項目に書かれていることも著作物ですが、百科事典そのものも全体として編集著作物になります。これは、百科事典にどういう項目を載せるか、どのような順序で載せるかなどについて編集する人が創作性を発揮しているからです。
百科事典のほか、新聞、雑誌なども、編集著作物として保護されます。また、編集著作物のうち、その内容をコンピュータによって簡単に検索できるものはデータベースの著作物と保護されます。


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利用前に許可をもらわないといけない権利

著作権法は著作権の内容についてや著作物の利用方法によって、さまざまな権利をきめ細かく定めています。
著作権法に定められている方法で著作物を利用する場合は、利用する前に著作者の許可をもらうことが必要です。

複製権

印刷、写真、コピー機による複写、録音、録画などあらゆる方法で「物に複製する」権利で、著作権の中で最も基本的な権利。この言葉から、著作権制度は、もともとコピー(Copy)に関する権利(Right)から始まったことがわかります。

上演権・演奏権

音楽の演奏会や演劇の上演のように、多くの人に著作物を直接聴かせたり、見せたりする権利。演奏を収録したCDなどを多くの人に聞かせることも含まれます。

上映権

フィルムやDVDなどに収録されている映画、写真、絵画などの著作物を、多くの人に見せるためにスクリーンやディスプレイ画面で上映する権利。

公衆送信権

送信可能化権とも呼ばれます。テレビ・ラジオ・有線放送、インターネットによる情報の発信などに関する権利。ホームページに著作物をのせて、だれかからアクセスがあれば、いつでも情報を発信できる状態にすることも「送信可能化権」として、この権利に含まれます。

公の伝達権

テレビ・有線放送された著作物をテレビなどによって、多くの人に見せたり聞かせたりする権利。

口述権

小説や詩などの言語の著作物を朗読などの方法で多くの人に伝える権利。

展示権

美術の著作物および写真の著作物(未発行のもの)を多くの人に見せるために展示する権利。

頒布権

劇場用映画のように、上映して多くの人に見せることを目的として作られた映画の著作物を販売したり貸したりする権利。

譲渡権

映画以外の著作物またはその複製物を多くの人に販売などの方法で提供する権利。

貸与権

CD・DVDなど、著作物の複製物を多くの人に貸し出しする権利。

翻訳権・翻案権など

著作物を翻訳、編曲、変形、脚色、映画化などの方法で二次的著作物を作る権利。

二次的著作物の利用権

自分の著作物(原作)から創られた二次的著作物を利用することについて、原作者が持つ権利。

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③著作権はどんな権利?

著作権法は著作権の内容を、大きく2つに分けて定めています。
1つは、著作物を通して表現されている著作者の人格を守るための「著作者人格権」
もう1つは、著作権者が著作物の利用を許可してその使用料を受け取ることができる権利としての「著作権(財産権)」です。

著作者人格権って?

著作物はその著作者の考えや気持ちを表現したものですから、著作物を通して表現された著作者の人格を守るため、著作者人格権が定められています。
著作権(財産権)はほかの人に譲り渡すことができますが、この著作者人格権は、作品を作った人自身の人格を保護するという目的があります。
したがって、たとえ著作者が著作権(財産権)を譲ったとしても、著作者人格権は、著作者が持ち続けることになります。



著作者人格権には、次のような権利があります。

公表権

作者が著作物を公表するかどうか、公表する場合どのような方法で公表するかをきめる権利。

氏名表示権

著作者が自分の著作物にその氏名を表示するかどうか、表示する場合本名にするか、ペンネームにするかをきめる権利。

同一性保持権

著作者が自分の著作物のタイトルや内容を、ほかの誰かに勝手に変えられない権利。



このほか、著作者の名誉や社会的な評価を傷つけるような方法で著作物を利用すると、著作者人格権を侵害したものとみなされることがあるので、利用するときは注意しなければなりません。
著作者人格権の保護期間は、著作者の生存中と定められています。しかし、たとえ著作者が亡くなった後でも、著作者人格権を侵害するような行為をしてはならないということも定められています。

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④権利を侵害すると大変なことに…

著作権のある著作物を著作者の許可を得ないで無断で利用すれば、著作権侵害となります。
ただし、許諾なく使える場合に該当するときは無断で利用しても著作権侵害にはなりませんのでご安心ください。
また、著作者に無断で著作物の内容や題号を改変したり、著作者が匿名を希望しているのに著作物に勝手に本名をつけて発行したりすれば、著作者人格権侵害となります。
さらに、無断複製物であることを知っていながら当該複製物を有償か無償かを問わず、複製物を公衆に譲渡・貸与したり、そういった目的で所持する行為や、著作物に付された権利者の情報や利用許諾の条件等の権利管理情報を故意に改変する行為なども権利侵害となります。

❶民事上の請求

上記のような権利侵害の事実があるときは、権利者は侵害をした者に対し次のような請求をすることができます。
こうした請求に当事者間で争いがある場合には、最終的には裁判所に訴えて実現してもらうことになります。
* 侵害行為の差止請求
* 損害賠償の請求
* 不当利得の返還請求
* 名誉回復などの措置の請求

❷罰則

著作権侵害は犯罪であり、被害者である著作権者が告訴することで侵害者を処罰することができます(親告罪)。著作権、出版権、著作隣接権の侵害は、10年以下の懲役又は1000万円以下の罰金、著作者人格権、実演家人格権の侵害などは、5年以下の懲役又は500万円以下の罰金などが定めれれています。
また、法人などが著作権等(著作者人格権を除く)を侵害した場合は、3億円以下の罰金となります。
さらに、平成24年10月の著作権法改正により、私的使用目的であっても、無断でアップロードされていることを知っていて、かつダウンロードする著作物等が有償で提供・提示されていることを知っていた場合、そのサイトから自動公衆送信でデジタル録音・録画を行うと、2年以下の懲役若しくは200万円以下の罰金が科せられることになりました。
なお、「懲役刑」と「罰金刑」は併科することができます。

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まとめ

意外と知らない著作権について学んできましたがいかがでしたでしょうか?

自分が作ったオリジナルのものにも著作権は発生するので、もし他の人に無断で使われたくない!など思う方は少し著作権について勉強した方がいいかもしれません!
また逆に、気づかぬうちに著作権を侵害していた...なんてこともあるかもしれません。

最近ではSNSの流行などがあって、写真を載せれたり、アート作品などを公開できたりなどするので著作権を簡単に侵害されたり、してしまうことができてしまうので気をつけていきましょう!

この記事のライター

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